●エピソード12日
「食って歌って阿鼻叫喚!リアルダンジョン大阪へようこそ、の巻」
さて、朝も朝、まだ太陽どころか漆黒の闇の中マイナス5度以下の極寒状態を感じないほどうきうきしていた自分、そして今回同行することになった友人
山口君 、電車に乗り込んだもののここから大阪までは実に4時間30分は軽く超える結構な旅。鈍行、特急、新幹線と乗り継ぎまくってひたすら座っているんだが、特急でひたすら揺れる車内にちぢこまっていたところいい加減尻が痛くなってくる。
座る→痛いから半腰→腿が限界迎えて座る→痛い→再び半腰→腿(略)という不毛なサイクルに耐えること数時間、一向はついに大阪の町に降り立ちました。
新大阪の駅に立ち、まず出口を探すべとその辺ちょろちょろしたりしていまして。しかし私も山口君も、自他共に認める超★方向音痴という有様。いいか、そんじょそこらの方向音痴と思うことなかれ、右に曲がれと指南され、うん、わかった!と元気よく答えた次の瞬間堂々と左に曲がってしかもそれを疑わないほどの迷いっぷりだ。そしてこの自滅シックスセンス搭載つきな我々は、大阪の町で幾度となく危機に見舞われることになる。
今回、大阪の町では
えっちょんさんと
熊子さん 、
たかすけさんとお会いするという失禁寸前のサプライズ、早速新大阪ではえっちょんさんに迎えに来ていただいたもらっていたのだが、ええ、早速迷って半泣きのヘルプ電話をかける自分ら。
すっかり腰が引けてて情けない格好で構内をさまよっているところをなんとか見つけてもらって無事に合流。えっちょんさんすげぇ美人!ヒャッホー!と心の奥底で踊り狂いながらしかしがっちがちに固まりつつ名を名乗る自分。こんなぶっちゃけたブログとか絵とか描いている割に実にチキンな奴です。
その後、えっちょんさんの後をカルガモのようについて回って次に合流するたかすけさんを迎えに大阪駅まで移動。バス乗り場のところでお待ちすることに。なんかすんげー雨降ってる。さすが自分雨女!お前が出かけると必ず雨が降ると家族に罵られるだけあるぜ、とへこんでみる。偶然さ!偶然だともそうだと言っ(錯乱)
たかすけさんと合流。そのときにふと何かを感じたオブサワ。なんだろう、なんか、たかすけさんの姿にデジャウを感じる気がする。
その後なんだか大量になっている荷物共をロッカーにぶち込むことにしたとき、たかすけさんから渡されたのは、バラの花束。
あ!あ!!!
たかすけさんの格好は、茶色のハット、茶色系のコート、茶色のズボン、そしてバラの花束。
→
http://1kangetu.cside.ne.jp/oyajiji/itadaki/200712-t.htmlこ れ だ !!!
思わず目の前のたかすけさんにとっつあーーーーんと叫んで抱きつきそうになったが変人確定なのでなんとか自粛。ありがとうございます全身の毛穴から血が吹くかと思うくらいにうれしかったサプライズ。思い出すだけでその辺にびくびくとのた打ち回れる。
さて、その後熊子さんが到着されるまでの数時間をテケトーにつぶすことに。
ウエンディースにもぐって軽く食べつつ談笑してました。
その時、甲信越な私と山口君、関西側なえっちょんさんとたかすけさんで言葉のイントネーションが多大に違うことにうっかり萌える。
我々甲信越系の人民は、主に我、標準語話けり、という妙な自信の基に超方言話しててそれが方言と気がつかないことが多いのですが、まず「おぞい」は通じないと山口君に指摘され愕然。
…そうか、「おぞい」は方言だったか!とオブサワいまさら気がついた次第。ちなみにおぞい=古い、ボロいって意味っぽい。
せっかくなので土地柄の話題をしまくりました。
つららの話で盛り上がったりしたな。地元うっかりすると2メートルのツララとか珍しくないから、前に巨大ツララが下に止まっていたトラックにぶっささってトラック廃車とかそういう話題に、あまりツララを見たことがないお二人はおどろいていたようだった。
実にこの時期地元のツララで火曜サスペンス劇場「女慕情冬の殺意、凶器が消えた!胸に刺さったツララの悲しい殺意」とかそんなタイトルで1本出来ちゃうようなすさまじいものがそのへんの軒に普通にブラさがっているところです。なんだこの寒さ!
その他、いろいろな言葉や風習を語ったり、たまにムフフな話題も混じったり実にウッフリと過ごしていた所でぼちぼち時間、次の目的地であるなんばグランド花月へ。
道具屋筋で食品サンプルを応用したキーホルダーの妙な質感(すしとか鯖とか団子とか)に心奪われ、「営業中」とか札に書いてくれるってお店の前で、「本日休業」という札を仕事場の部屋にぶら下げて引きこもりたいですとつぶやいたところ皆から慈愛に満ちたまなざしで見つめられたりとか(泣)、花月の店でどうしてもタカトシのらいおんTシャツがほしくなったり、ムーディーのマイク型キャンディーを本気で買おうか悩んだり、そこで熊子さんと合流、再び土地に明るい3人の後ろをカルガモする私と山口君。
たこ焼きがうまかった!外がカリカリしているたこ焼き初めて食ったデスヨ。これなんだろうてんかすかなあ。たれが辛いんだな、向こうは。これはたしかにおかずとして成り立つわ!と積年の憧れだった大阪たこ焼きをサルのように食いまくった。美味、実に美味。
その後、道頓堀橋にはじめて降り立ちましたよ。こんなたっけぇところから虎軍団優勝の暁とかには皆飛び込むんかい死ぬわ!とびびったり、テレビでしか見たことない朗らかに全力疾走するグリコの男(なにげにイケメン)や巨大カニがさわさわ動いていることに感動したり、もうすごいあの町はそれだけでなんかのテーマパークだ、と田舎モノ丸出しできゃっきゃと喜んでいたのだが。
しかし延々と続くアーケードにびびる。広ぉぉぉ!!!なんてことだここはまるでドラクエのダンジョンか。右も左も店店店、しかも同じような道に同じような店構え、一人でここに目隠し状態で連れてこられていざオープンされたらきっと自分出口にたどり着かない自信がある。
そんな、まさに未知の領域で実にへっぴり腰になりながらみんなの後をついて回る。
そして女5人、うっかりソフトバンクの新作携帯展示のところに鎮座していたシャア専用ザク仕様の携帯の前で超当然のように立ち止まるところが実に素敵笑
おいしいと評判のクレープ屋で、これまた瞬時に解き放たれたサルのようにクレープに挑んでみたよ。美味、実にいい甘味。すんげー人にもまれまくって体力ゲージ残り3くらいだったのだがずいぶん癒される。
さて、次は時間調整のためにいったんカラオケ屋に入ったのだよ。
実はカラオケは楽しみにしていたイベンツのひとつであり、ここぞとばかりにマニアックな歌歌うぜ!とわくわくしていたんだが甘かった、皆なかなかどうしてマニアックな歌を網羅しておられる!
●マニアックな例
ガンダム全般(初期から最新まで)
ヤッターマンをはじめとする昔アニメ系
90年度付近の実にマニアックなアニメ系
ゲーム系
つうか、これ以外の曲(ふつーにアーティストの曲)を歌ったためしがないという潔さ。皆大好きだ!喉が枯れるまで無駄に熱唱したとも!エアーマンが倒せないを息も絶え絶えに歌ったところ、皆から分かる分かると歌詞のいろいろな意味での奥深さに共感を得たりした。いつもここでE缶使うとかもう最強。何度もボコボコニされた色あせた記憶にジャストコミュニケーション(いろいろ混じった)
その後、ホテルに荷物を置くために熊子さんと、我々とで二手に分かれたのだが、宿にたどり着くまでに「歩くのは平気だが階段はからきし駄目」という情けない体力しか持ち合わせてない私と山口君は駅構内から脱出した段階で彼岸に足突っ込んでた。なぜああいうでかい駅の階段は、どっかの神社よろしく長くて急なのだ!と行政に喧嘩売りつつ宿到着。
荷物を放り出してついでになだれまくった化粧を直し、いざ夜の部へ。
夜は再びカラオケにて時間をつぶし、本日のメインイベンツである、飲み屋の個室でただれるという実にアレな楽しみが控えておりました。
つか皆歌うまいなあ!えっちょんさんの神がかったシーモのルパンザファイヤーに失禁寸前でした。か、格好良!!!惚れる!憧れるぅ!
カラオケ時にグレープフルーツジュースは飲んではなりません。喉がかりっかりに干からびてしまってえらいことになった。どれだれ喉張り上げて歌い狂っていたのか自分。
そして歌われたマニアックな曲のほぼ全てを皆が皆網羅していることにいろいろな意味で感激。まさにDNA単位で覚えてる。皆通った道は同じなのであった!小学校から帰ってからの4時台5時台はまさにゴールデンアニメタイムだったとも。そして十数年後、私はこんなにも立派にただれたオタクになりましたコンチクショウ。
さて、歌い果てて皆良い感じによろよろしたところで飲み屋にいざ参られい。
ネット検索で吟味を重ねて決定した、なんかかまくらをモチーフにしたかわいい感じの居酒屋さんだったのですが、料理もかまくらと名のつくものが多く。
はてかまくらとはなんぞ、と注文したら固焼きそばとかまるっまるした球体状になって出てきてギョアアと驚愕した次第。なんか丸い形状無理やり仕上げた料理に卵がずんとのっかった状態でかまくらという法則らしい。
その日はおかげで3日分卵を食した。卵in腹状態でずいぶんとまったり状態に。
そこでいろいろな話をしまくったのですが、途中でなんかのスイッチ入ってたらしく一人机をばしばし叩いて調子をとりつつ謎の独演会を開いてた気がするのですが微妙にしか覚えてないという体たらく(恥)
しかし萌えと燃えについていろいろと聞かせてもらって肌がつやつやになりましたよ。
萌えはいいものだ若返るぜという持論があるのだがきっと間違いはないと思う。
おいしい料理と酒はこうやって楽しく頂いてこそ何ぼー!ときらきらしながらその日のイベンツは全て完了し、翌日の真の目的である「イベントinインテックス」に挑むことになりました。
この段階で自分らすでに腿部分がありえないほどパンパンです。よわっちいなあオイ!
そして最後の最後で気がついてしまったんだが、自分どうやら一日靴下裏表反対でいたらしいよ!しかも両足!
山口君に絶対に仕込んだろうと疑われたが、実に今回のは不覚でした。だからお前の人生ドリフだといわれるのだ!確かに前から足元ごろごろしてるとは思ったけどお前…泣
●エピソード13日
「イベントはまさに戦場!人にもまれもまれて萌え探索隊!フランクフルトもあるよ、の巻」
13日の朝、つーか日付が変わった頃に風呂に入ってたんだけど。
私と山口君はホテルで同じ部屋で雑魚寝だったんだが、朝ごはんにと同ホテル組の4人でコンビ二めぐってたときにたらみのでかいゼリーとともに今日の道中の疲れを癒すステキング風呂タイムにしようという発想の基、入浴剤を買うことにしたわけです。
たかすけさんとえっちょんさんは普通にきき湯とかの入浴剤をゲットしていたのに我々ドリフ根性の染み付いた2人は何を思ったのかついうっかりきき湯の隣に鎮座していた「ゲルマニウム+カプサイシン」という見た目からしてやばい入浴剤をさも当然のように買い求めていたわけで。
先に山ぐっちが風呂に入っていたんだけど、ホテル提供のなんだか見た目これからバリウム飲むおばちゃんの着るような浴衣っぽいそういう服を羽織っただけの状態で風呂場から飛び出してたので、何事、ときいたところ。
このゲルマニウム+カプサイシンがまー風呂の湯の温度をありえない勢いで上昇させて、しかもなんか痛いという。
ならば試さねばならぬという謎の使命感に燃え半分残っていた入浴剤を風呂に投下、なんか赤くありえない色に染まる風呂の湯にいざダイブ。
なああああああ!!!と悲鳴が上がりそうになる。
なんたる熱さ、ついでにめっちゃ尻がイタイイタイ風呂の湯が全身に突き刺さるぅぅ!という異様な事態に。
ぎゃあうあ!とかのぉあうおお!とか奇妙な悲鳴を上げつつじっくりとそれこそ体の心まであったまりついでに脱水起こす勢いで干からびて、二人揃って力尽きて寝床で就寝。
まったく風呂ごときでこのザマ、朝からのイベント道中が当然のように思いやられます。
で、あっという間に朝。
アラームに設定されていた、8時だよ全員集合の舞台が変わるときに流れるスッチャチャチャ♪スッチャチャチャ♪という例のあの曲が大音響で響き渡り起床。
必死に爆発状態の髪の毛の整備と化粧を行い、あとたらみを食う。
えっちょんさんは途中で合流する熊子さんとの待ち合わせのため先に出撃、我々も後から続く。
ロッカーに山のような服とか突っ込んで身軽になったのはいいんだが、これが後ほど悲劇を巻き起こすことになろうとは。
インテまでの道のりはホテル最寄駅から1時間ほどの距離。
なんか電車からの風景とか電車自体の雰囲気が東京ビックサイトへ向かう雰囲気に酷似していて驚く。
臨海地に新しく出来た街ってどこも雰囲気が近未来チックなのかもしれないなあ。
そしてついつい癖で近未来な交通システムや高層ビル、あとなんかの倉庫とかなんかの建設現場とか見ちゃうと描きたくなり、さらにはぶっ壊して炎の一つや二つ吹いている状態でこう、アイツやコイツをねちねちとバトルしているところを描いてついでに流血にしたいぜヒーヒヒとか考えちゃう自分変質者。
会場到着。うむ、実にふきっさらしの風大直撃なサークル位置で皆普通に凍える。誰だ大阪は暖かいと昨日まで余裕かましていた奴!これだけぬくければ首にショールも要らないぜ!とかいってた奴!すみませんでしためっちゃ寒いです屑でございます大阪さんごめんなさい。
たかすけさんの新刊が無事スペースに到着していて皆で万歳三唱だった。思えば長い戦いだった…と感慨深くはこの中の新刊を眺める。
さて、イベントは実に滞りなくスタートしましたよ。
この感覚、一般でなくサークル者としては実に1.5年ぶりの感覚です。実に滾る。
やっぱりいいなあ、本のかたちにしてそれを肴に人様と語れるって場は実に素敵だと思うのですよ。
しばらくオンに引きこもってましたがすっかり触発されて今年の冬か来年の正月開催の大阪のイベントには自分もサークルで参加を誓った次第です。
その前に漫画描かなきゃならないがな!うっかり滾りすぎて3.4冊出すつもりだぜ!ともー滾る滾る。
横でたかすけさんがスケブを書いておられるのをうっとりと見学する。
なんかねー早いのですよ、しゃっしゃかと確かなラインが惹かれて今その姿に思わず感嘆。
自分もご縁でスケブを描かせていただきましたよ。ヒー久しぶりのスケブだぜ、と妙にかちこちになりつつブルース兄さん描いてた。
さて買出しに行くぜ!とスペースを出た自分。
我々がいた場所は、なんかひとつだけ孤島のように遠くにある館だったので、ほかの館までの道のりをてふてふ歩く。
大阪のイベントは食べ物が豊富なのな。朝から肉まんとか普通に食える環境だった。
美味いときいていたフランクフルトを買ったら店のおばちゃんにうっかりケチャップとマスタードの配列を逆にされてみた。
普通ケチャップ、次マスタードなんだけど、なんかばっつりとマスタードが肉の直上に鎮座しているんだが。
あ、とかおばちゃん言うなや!しかも反対だったわねぇとか言うなや!言わなきゃ気がつかなかったです笑 美味かったけど。
腹も満たされたところで別の館に到着。
館前、すげえ人の渦。エスカレータに乗る方とエレベータに乗る方、さらには前後左右に人の流れでまさにここは人の密集地帯。
まんまと巻き込まれて右往左往する人ごみになれていない田舎者。
なんとか渦を脱出し、館内へ。
熊子さんのスペースにすんごい迷いまくってたどり着く。つーかお二人に呼び止められなかったら余裕で通過していた(泣)
そして男らしく机の上の本を絨毯買いさせていただく。ヒャッハー!!本を買わせて頂く、これが大阪道中の目的の1/3だったのだ、後日うちでじっとりと読ませて萌え狂わせて頂いた次第です。
萌は時に人を心停止寸前まで追い込むな!しばらくその辺にのた打ち回ってたわ。
さて、本購入後しばらくお二人と語らせていただいていたんだがうっかり絵を描いていただくぜ!と目論んで村から持参していたスケブをもってくるのを忘れるという失態、さらには突如携帯がなりしかも仕事先からという恐怖な事態にお隣のサークルさんの本を買う前にいったん退場。
会場外に出て用を済ませ、では一度我々のアジトへ帰ろうかなと一路再び離れ小島の館へ歩を進めたんだが。
目の前に立ちはだかるは、あの先ほどの人の渦ゾーン。スタッフが声を張り上げて人の波を誘導しておられる。
当然その指示に従うことにする。
スタッフ「まっすぐ進んでくださーい」→まっすぐ進む
スタッフ「右へ進んでくださーい」→右へ折れて進む
進行方向にあったアンダーギーのお店で大量にアンダーギーを買ってみる
うはうはしながら再び右へ進む
スタッフ「左に進んでくださーい」→左に進む
スタッフ「まっすぐ進んでくださーい」→まっすぐ進んで、館に入る
…あれっ
一瞬謎の違和感を感じたんだがまあいいやアンダーギーも買ったしスペース戻って皆で食おうとかニヤニヤしながら館を闊歩していたんだが、どうもおかしい何かがおかしい。なんかこう、なんというかこう。
気がついたら再び熊子さんのスペース前に到着。
え、えー?なんかスタッフさんの指示に従ってたらもときた道を普通に逆流していたというオチ。
ま、まあいいや!どうせまた後で伺う予定だったもんね、ね!と自分に謎の言い訳をしつつ、大量買いのアンダーギーの一部をもらっていただく。お隣のサークルさんの本も買ってホクホクさ。
そしてまたスケブをもってくればよかった、むしろスケブもってくるために一度辞したんじゃなかったっけちくしょう仕事の電話!とかいろいろ考えつつ。なんか不穏な萌についてひたすら語ってた気がする有害物質な自分であった。
この日はたくさんの人に会えて実にホクホクでした。
普段部屋にこもって出てこないという実に引きこもりな生活を強いられているのでたまに人に会うと箍が外れてあほなこと話っぱなしという実に迷惑なたちなのですが、皆さんかまってくれて本当にありがたかったです。
そしてあやかさんの「とっつぁんは受」という大宣言に机を叩いてさらにもろ手を挙げて喜んだ自分馬鹿。
さらに、奴らは皆受けですよ!と謎の主張をしたところ、では攻めは不二子か、という爆弾発言に皆撃沈。
ウヒョーなにそれ超萌える!と、人の目を気にせず物理的な場所の確保が出来ていたならその辺でのたうっていただろう状態に。(大馬鹿)
差し入れをしたり、頂いたり、本を買い捲ったり、迷子になったり、一日なんかすごい充実しておりました。
えっちょんさんからいただいた名物のみたらし餅が激烈美味だった!あんまり美味いから翌日土産として買い求めて帰ったよ。しかし自分が食う前に一族にみな食われたけどな(泣)ちょっと!!!箱しかねーじゃん!!!と一騒動あったがそれはまた別の話。
楽しい時間はすぐ過ぎ去ります。あっという間に撤収時間。
やっぱりまだ冬、日が落ちるの早いのな。外気がめっきり冷えてガタブルする我々5人。
熊子さんは電車の時間の関係で先にお帰りになりました。ありがとうございました実に楽しい時間でしたまたお会いできたらうれしいぃぃとストーカーのように手を振る。
その後はたかすけさんとえっちょんさんのお帰りのバス・電車の時間調整のためその辺のサブウェイで軽くブランチ。
あらゆる萌と燃え、ちょっとアンダーな話題で喉がかれるほど語りましたことよ。
ああ、思い残すことといえばスケブに絵を描いていただき損ねたこと、スケブなど描いていただかねばただの重い四角じゃねーか!と後悔しきり。
そしてお別れのとき、駅構内改札口前で今生の別れのようにお二人の帰路を惜しみ惜しみまくって、写真撮ったりもして、しかもその写真の自分がすげぇ微妙な面構えで写ったりして、となかなかあらゆる悔いを残しつつ、二人は去っていきました。
ありがとう、ありがとう楽しい時間でした、願わくばまたこの地でお会いしたいです愛してる、とやっぱりストーカーのように手を振る不振人物。
さて、別れの余韻に心地よく浸っている私と山口君に現実が戻ってきました。
さあ困った。田舎者二人、それも半端ない方向音痴な我々が二人っきり残された。
まずはこの広大な駅構内からロッカーの荷物を拾って、さらにはホテルまでたどり着かねばならないのである。
ロッカーのありかはたかすけさんたちから指南を受け、ホテルの場所は偶然前日に我々が本日の宿としていたホテルにお泊りだった熊子さんから指南を受け、あとはその通りに歩を進めれば事足りるってところまでお膳立てされていた…んだけどな。
ええ、当然のように迷ってみたよ、ロッカー見つからないのなんのって泣
鍵の番号を頼りにロッカーを見つけては、何番代だからこの辺に別のロッカーがあるはずだ探せしらみつぶしに探せとその辺をうろちょろしてみて、しかしなんかまた振り出しである改札口に戻ってきてうぼぁ、とか散々やった。
で、なんとかロッカーに再開を果たして荷物どもをゲット、持参していた折りたたみ式の、あれなんていうんだおばーちゃんが買い物とかに使うような形状の車輪付バッグの長い奴、アレににもつとかいろいろ突っ込んでガラガラと引きずっていくことになったんだが。
さあ次はホテルにいくべ、とまずはホテル所在地の駅まで移動。ここまでは実にスムーズ、やれば出来る子。
そして駅から一歩外に出たらば。
えーと、右にも左にも同じようなビル風景到来。
早速悩む。地図をひっぱり出して確認するも自分の今いる場所が分からない。
そのうち焦れて、例のごとく謎のシックスセンス発動。
脳内のニュータイプセンサーが唐突に「左へいくべし」と指令を出した。
オブサワ「左だな(根拠なし)」
山口くん「そうか、左か(なぜか納得)」
オブサワ「そうとも左だとも(なぜか確信)」
山口君「左の先にコンビニがある、そこで聞けば完璧(もはや疑いもせず)」
オブサワ「しからば、圧して参る(略)」
という、だれかツッコミ役をご用意くださいという状況に、ボケ役二人は意気揚々と左へ曲がってコンビニへin。
ついでとばかりにそこで飲み物と、前日の失敗を踏まえてしかしあえて再び挑むという余計な男気を発揮し、「爆汗」とかかれた見た目からしてやばいカプサイシンとゲルマニウム系の怪しい入浴剤をゲットしつつ、宿の所在地を店員さんに聞いてみる。
オチは左に曲がった段階で読めていたと思うが、ええ、当然右の先の方にありましたよホテル(泣)
いっそここまで見事に逆方向に驀進するとすがすがしさすら感じるわァ!!ち、ちく…しょ…。
ふきっさらしの木枯らしが心に冷たい夜の街をとぼとぼと元来た道を戻るアホ二人。
しかも店員さんから「**温泉と書かれた看板を越えて曲がる」と親切丁寧に教えていただいたのにもかかわらず、看板の手前で曲がってホテルねえじゃん!どうしても我々を野宿させたいのかゴルゴムの仕業か!と実に駄目人間振りを発揮した次第です。
ついでにホテル名が「ホテルイン リバティ」だったんだけどなんでか自分「インリバティ」というホテル名だと固く信じて。目の前に普通に輝いてるじゃん「リバティ」の文字が一切目に入らず、半泣きだったといいます。アホです。
そんな、最後の最後まで満遍なくあほっぷりを発揮しつつ宿に着き、カップ麺をすすりつつ再び真っ赤に染まってなんかてんぷら上げている音と同じ音がする湯船に漬かって再び悲鳴を上げた、13日の夜はこうして深けていったのでありました。
●エピソード14日
「地下ダンジョンから脱出不能!?大阪二人珍道中、迷い迷って冬の空、の巻」
実はオブサワ、この日の出来事はもはやほとんど覚えておりません。
というか、そのほかのことを忘れ果てる勢いで、大阪のダンジョンをさ迷っていたのであることよ(泣)
良く思い出せないほどのテンパリ具合だったので、今回だけは箇条書きで並べてみることにする。
・朝起床
・やまぐっちとともになんばまで移動。ここまでは割とスムーズ
・なんばの駅ロッカーに荷物を置く。だがしかし学習しない我々は後ほど再び荷物を求めて探し回る羽目に
・なんば駅を出て再びグランド花月へ行こうと目論むが、なんか良く分からない場所に迷い込む
・ちょっと待て、知らない駅名に知らない線路名、ついでにここから先はどっかのホテルであるという現実に卒倒寸前
・もってきた地図と、その辺にあった街案内図を親の敵か旦那の不倫相手の女のようににらみつけながら我々の現在地を確認する
・良く分からないのでとりあえず進む(この辺がドリフ根性だと思うんだよ)
・見知らぬ街で半泣きになりつつ、しばらくさ迷って道具筋街にいつの街か迷い込む
・ここはおととい来た場所ー!と狂乱狂喜しつつ街を驀進
・途中の食品サンプルの店でだんごと中トロの壮絶リアルなサンプルがくっついた携帯ストラップを買う
・グランド花月到着。だがその前におととい連れて行ってもらったタコ焼き屋にて腹ごなしすることにする
・長蛇の列に吹きすさむ風に耐えつつ、しかし栄光のタコ焼き1パックゲット
・狭い店内にてソースやかつぶしを振りかける作業を執り行い、意気揚々と店を出ようとしたところ、事件発生
・狭い店内の入り口はさらに狭く、人とすれ違おうとしたところ人のバッグが腕に直撃、持っていたタコパックが宙を舞う
・「ぎょうあああん!」と人目もはばからず叫んでパックを空中でなんとかゲットするも、漏れ落ちた1個が床に沈み、実に落涙
・キャッチの際タコをことごとくつぶしてしまった噴飯ものの結果だが、それに臆すことなくタコを食らう
・花月にて土産を買い求めるも、いったいこれをどうしたらよかろうかという耳かきに巨大なタコ焼きのオブジェがついた、耳掻くのに激しく邪魔だろうお前の存在意義を問う耳かきをさも当然のように買い求める
・さらにタカトシのライオン絆創膏もゲット。問題は何に使うかであるが気になどしない。するものか!
・なんばの駅までなんとか戻る。ロッカーを探して再び迷いまくる
・新幹線に乗るわけだし新大阪まででて時間をつぶそうという名案とともに、荷物を引きずりながらJRを目指すも、JR使うと地下鉄で15分の道のりが1時間越えになるといわれて撃沈。仕方なく地下鉄に戻る
・おかしい、おとといえっちょんさんに引き連れられてなんばの駅までたどり着いたはずなのに、そしてその肯定と同じ道筋を逆に行っているはずなのに、どうして我々の目の前には見たとこのない駅、日本橋駅が聳え立っているんだろう(尿漏れするかと思った)
・半泣きどころか2/3泣きしながらどこで道を間違ったのか確認すべく元来た道をひたすら戻る
・D18番出口とか、C5番出口とか書かれても今現在の場所が良く把握できないので無意味であった。とりあえず見覚えのあるところまで戻ろうと40分くらい迷う
・昨日、たかすけさんたちとお別れした場所に瀕死の状態でたどり着く。そうだ、ここから御堂筋線の赤いラインを目印に進めばいいのだ
・なぜ道が迷ったか判明。御堂筋線の色は赤なんだけど、他にもピンクとか、濃いピンクとか、濃い赤とかいろいろなラインが混在している難波駅、お前らそんなに赤系統が好きかもっとはっきりと色分けしろいやしてくださいお願いします、という状態だったかららしい。しかし間違える方も間違える方だと思う。なんでまっすぐ行くべき道をさも当然のように曲がって言ったのかはいまだに謎である
・見た事のある駅に到着。人目もはばからず万歳三唱。これで帰れる雪の甲信越に!一路新大阪へ
・新大阪の駅で土産を買い求める。えっちょんさんから頂いて皆で大感激だったみたらし餅と、あとなぜか神戸プリン。好きなんだよ神戸プリン。今度神戸でスイーツ食い倒れの旅とかやりたい
・小腹が減ったので新幹線構内でうどんとマグロ丼のコラボをフードバトルする。正直食いすぎだと思う
・新幹線ご到着。搭乗して帰路に思いをはせる。ああ、素敵な旅であったことよ、これで我が人生の一ページに刻まれたスイーツメモリーとして末永く心にとどめるだろうってちょっと後ろの席からお子の泣き叫ぶ声に鼓膜粉砕の危機。うおおうさらにはお子が暴れてアタシの席ぼっこぼこ蹴ってくるじゃないかこんにゃろ、ねろ! 子ども寝ちまえ!頼むからそのドップラー効果丸出しのサイレンみたいな悲鳴をやめてくださいこの通りです
・しかしお子はその後も泣き叫びつつ、新幹線では一睡も出来なかった。ふらふらになりつつ特急に乗り換える
・だがお約束のように、再び乗り込んだ車内でも背後に控えるはぐずるお子、しかも今度は2人とパワーアップ。いらねえいらねえそんなパワーアップ!二人して狭い車内がお気に召さぬのか椅子をけって大暴れ。奴らが暴れ疲れて寝果てるまでの2時間、私はまるで滝に打たれる修行僧のように耐えた。耐えまくった。心の中でエンドレスでヤッターマンの歌とか歌ってみた。あと超兄貴のサントラヘビロテしながら耐えた
・お子の奇襲にめげずなんとか地元到着。一歩外に出るだけで分かる気温の違いに今来た道をきびすを返して戻りたい誘惑に駆られる。
・大阪の気温が5度ならここの気温は現在-3度は余裕で下回っているわけだ、8度以上の気温の差、寒いわけだ吐く息がもはやタバコスパーって域だぞこの野郎日本の気候め
・一時間に一本しかないしょぼい路線なので吹雪に耐えるペンギンのように二人揃って立ち尽くしながら電車の到着を待つ
・地元さらに寒い。マイナス二桁寸前くらいの寒さ、まさにシベリアアラスカ、道も凍って車の横移動するってものよ
・とりあえず二人ともまずは私のうちへ戻る。前日送っていた煩悩の塊である本の山が到着していたのでそれら自分の戦利品を取り出して各自持って帰る
・寝床で戦利品を読みふけりうはうはする
・気がつくと討ち死にした人のようなポーズで爆眠
・しあわせな3日間でした
といった肯定でございますっつか長!!すんごい長!誰が読むんだこれって勢いで長文に自分が真っ先に死にそうです。
しかし大阪の旅は実にたのしかった!2日にわたってお相手してくださった熊子さん、えっちょんさん、たかすけさんに最大級のお礼と感謝、さらに愛を(いらねえ)!
次回大阪に到達するまでは大阪マスターと呼ばれるくらいに街の仕組みや場所を把握したい、と心に決め、本屋で大阪ガイドとかかってこようと本気で思っている自分です。
次いくとしたら来年の正月後かなあ。その前に先走って春とか夏とかひょろりと出かけて再び道に迷ってそうです。わはは。