魅力的な乳首

砂漠の真ん中でジャズを吹き鳴らす連中の図
いやさ、タイトルとはまったく関係ないんだけど、下の線画に色つけてみた。
過去最大級に大変でした。たかだか1枚のイラストにほぼ1週間くらいを着色に費やした気がする。
何が大変って、パトカー。
奴ァ白or黒という大変潔いカラーリング故、影つけたり立体を表現したりするのが大変困難でした。何しろ白と黒しかないからな。
そんで塗っちゃあ消して、塗っちゃあ消して、たまにフリーズされて5時間塗った部分消滅とかしちゃったりして一進一退、3歩進んで4歩戻るような作業ぶり。
しかも私は下のほうで紹介した大変不毛な書き方をするので、すんごい真剣にパトカーぬたくって、はーやれやれ完成パトカーと思いつつ次にキャラどもを合成したらものすんごく力入れて描いたパトカーのパーツが見事に隠れちゃったりして超意味ねぇ!!と一人SM。
3年分くらいパトカー塗った気がするので、次はいよいよ大本命のベンツSSKを描くぜと無駄にいきまいております。銭漫画の後半で描く予定だったからなあ。
砂漠とか、車体とか、服とか皆質感が違う物体なのに色で表現するとなると大変難しい。

乳首云々については後で追記しますー。ヒィ。

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そういうわけで追記です。
最近、シゴトの関係上、こう、なんというか、女性のえろすなお写真(モザイク有り無し混合)を取り扱うシゴトが多々ありましてな。
若人なお嬢様方の裸体や尻や乳を存分に眺めつつ切ったり貼ったり加工したりしております。もう超楽しい。
それはともかく、せっかくこれだけ女体の資料が手元にあるのだから一発えろすな絵でも描いたろうかと風車に向かって戦いを挑むドンキホーテみたいなことを果敢に行ってみたんだけど。
乳首が魅力的に描けないのですよな。
なんつーか、リアルに乳首を描くとまるで田んぼのスズメ脅し用の目玉みたいな雰囲気になるし、簡略化しすぎるとえろすどころかただのおできにしか見えないという。
オイなんだよ自分には女体のえろすは駄目なのか、と頭を抱えること3秒、なーんだならば男の裸体描けばいいではないかと変な自己解決。
しかし手元には男の資料はとんとなく、女体の乳首を参考に描いたならば大変はと胸になりましたというオチ。がっくり。
どなたか、魅力的な乳首の描き方を教えて欲しい。
ちなみに当方、乳首隠しにはハートシールより星派です。乳首にハートやら星やらついてると逆にえろくみえる不思議。

そういえば先日山口君参加のイベントに付き添って出てまいりまして。
帰りの車の中で山口君が次回の抱負としてBLえろすを描くんだぜ、と生唾ものの宣言をしてくださいまして。
ほうそいつは楽しみだえろすえろーす、と讃えていたのですが。
ふと、そういえば男女野郎同士問わず自分が恋愛えろすとか描こうとするとこっぱずかしくなってどうしても描けないのだよーゥオーと嘆いたところ「ならば恋愛してないえろすを描けばよろしい」という啓示が下されました。え、いきなりハード路線確定。
ここはやはり「縛りのオブ」の名を欲しいままにその筋に向かって全力疾走すべしというお告げなのかと頭を抱えております。
この意気地なし!(一人SMも板についてまいりました)

全然関係ないんだけど、今年のルパンテレスペ、かの「魔毛狂介」さんがご登場という話を聞いて大変興奮。

ま じ で す か

タイムマシーンで再び未来から来てくださるのかしら!!あのラヴリー野郎!!

酔った弾みについうっかり

デザートジャズ下絵

下の小話のイメージ画みたいなものの下絵。
今日は久々のビール蒸しモツ煮を作成したのでついいそいそと秘蔵の赤ワインを引っ張り出してきまして。
中条父と共にモツとワインとあとつまみのうるめいわしをしこたま食べ飲み大変機嫌のいい状態、今なら空だって飛べるといわんばかりの上機嫌ぶりに、ここらで一発絵でも仕上げるぜといきこんで描いていたのですが。
ついうっかり変な方向へ力を入れすぎたらしくなんか大変色つけにくいものになりました。
誰が色を塗るんだ、と毎回ここで叫んできましたが今回のは本気で誰が(略)
楽器を無駄に忠実に描いていたらものすごい細かくなってやんの。
酒が入った状態で絵を描いてはいけないようです。バーヤバーヤ。
しかし自分、赤ワインとうるめいわしがあれば生きていける。

最近ジャズが熱いと散々語ってきましたが。
ここ数日のマイPCのBGMは、「愛・超兄貴」と「アルカトラズコネクションサントラ」というものすごい濃いものでございます。
兄貴はいいよ本当最高です。さすがメサイヤ、音楽のクオリティがハンパねェです。
たまにはいる兄貴のうめき声というか喘ぎ声というかもいい味出していてすでに1つの音楽として成立してます。他「超むかつく!」とか言われたりして素敵。
もう1つ、アルカトラズ〜はテレスペで放映された当初からずーっとずーっとそれこそ6年くらい探しまくっていたんですよ。
そもそもアルカトラズ事態、私のオヤジ萌えを決定付けおった罪な作品であり、銭形警部の自分的イメージを格好可愛いおっちゃんからヒロインの座にのし上げたターニングポイントな作品であり。
思い入れは最大級です。クライマックス付近は何度見ても脳から汁がだだ漏れます。ハアハア。
その件を置いておくとしても、曲がすんごくスタイリッシュで、一目惚れならぬ一聞惚れ。ケーブルカー大逃亡時の曲は格好良すぎてたまらんです。
そんなアルカトラズを先日アマゾンで在庫1というのを発見し、ついにゲット。その日は喜びの舞で翌日腰痛になるほどでした。
ヘビロテしまくってそのうちCDが液状化現象起こしてしまうのではないかと思います。
あとはツレから薦められまんまとはまったPE’Zの曲もオススメ。
和風ジャズという新しい音が激しく日本人の血を熱くします。
ペットがえろくてたまらんのです。聴いて達しそうになる(下品)

自分とジャズとの関係は結構古くて、小学校の頃スカパラのルパン三世OPアレンジを聞いたのがきっかけでトロンボーンを吹く様になりました。
格好良かったんだ、あの伸びたり縮んだりの動きと自在にトーンを操り織り成す音色が。
その後クラシック吹奏楽オーケストラ系の音楽にはまり、歳を取るにつれてジャズのよさが更に増し、酒を飲むようになってからはジャズラヴ状態です。ブルーノート時代も最近のものもジャズロック系もシャンソン系も皆大好物。
調子に乗ってルパン系のサントラを片っ端から集めたい所存。
CD散財で破産もまじかです。
車に積んでがんがん流しながら峠を疾走するのが夢。

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ところで明日オブサワは健康診断を敢行する事になってしまったのですが。
アレって、ほら、尿検査あるじゃないですか。
朝起きてすぐの最新出力を採取するのが絶対条件、乞う守られし候と保健センターからお達しがありましたわけです。
で、明日起床後すぐにトイレにこもって採取せねばならないんだけど、ここでちょっと問題発生。
自分の検診が行われるのは13:00頃。
朝起きて採取が予想される時間は8:00頃。
ざっと5時間タイムラグがあるんですね。

尿って常温で5時間置いておいても大丈夫なの?

というわけで安全を期すべく、家族たちに尿を冷蔵庫にて保管する旨を伝えたところ、「このドリフ野郎パート2」と罵られた挙句殴られました。ひどい家族です。
たまたま置く場所に指定した場所が冷蔵庫内の扉接続収納場所で、目薬類がつめてある場所だったからかもしれん。
ひとつ間違えると世にも恐ろしい大惨事になること必須。
どっか涼しいところ探して保管するしかないのかなーもー。

ゴールデンボール事件

窓を開ければ交通渋滞にも匹敵するような大音響で鳴り響くかえるの声。
そんなド田舎からお届けしております。
本当うるさいかえるの声。外で会話しようものなら隣の友人の声が聞こえなくなるくらいです。何匹家の前の田んぼに潜んでいるんだろう。

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さて、そんなかえる事情はおいておいて。
先ほど晩御飯の用意のために冷凍庫を漁っておりました。
冷凍庫は小型の業務用タイプの冷凍庫。小型といっても横1.5×縦1.0×奥行き0.8mくらいのなかなか大きなものでございます。
長方形のでかい冷凍庫のふたを上に持ち上げるかたちで、中にいろいろと冷凍物を突っ込んでいくわけですが。
中には冷凍ピザや冷凍肉まん、冷凍にしたとうもろこしや冷凍にしたゴーヤの干した奴(自家栽培)、冷凍にされた鶏まるごとや冷凍になった新巻鮭や冷凍庫になぜかぶら下がる熊の右手など、なかなかアグレッシブな冷凍庫なのですが。
そんな「魔窟」を漁るように半身を乗り出して冷凍庫を漁っていた自分、発掘を目指していたのは冷凍うなぎでした。
今日はうなぎをかりかりに焼き上げてひつまぶしにするんだぜうへへと晩飯に思いをはせつつ-18度の空間に全力で挑んでいたところ、

突然閉まった冷凍庫のふたに半身を挟まれました。

はさまれた

図.冷凍庫のふたに挟まったオブサワの間抜けな姿

うおおおおおい!!ふた!重!!うわ自分体動かせないしなんといっても冷凍庫、挟まった上半身がめっちゃ寒い!!
なにせ相手は-18度、ふたにのしかかれて冷凍庫内上部にその姿を雄雄しく見せ付けていた新巻鮭の切り身に強制的にキスする羽目になりつつ上半身をもがかせ、暴れ、懇親の力を振り絞ってふたを持ち上げ、脱出。
顔面鮭臭くて泣きそうですし、鼻の頭にどっかから漏れ出ていたと思われる得体の知れない汁をミゾレにしたような奴をもっさり生やししかも冷たくてめっちゃ痛い。
そんな悲惨な状況になりつつも、脱出した喜び、生命危機にまで陥る冷凍庫の危険性、そして冷凍庫上部に鮭を置くなといった話題を家族たちに切々と訴えたところ、
「この万年ドリフ野郎!」
と罵られました。ひどい家族です。

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それはそうと、本題(今まで前ふりだったのが泣ける)。

タイトルの話題をしたいと思うのですが、ちょっと色々アレな話題なので注意書きを1つ。

・虫話
・下半身ネタ、しかも痛い系
以上2つに対して尋常ならぬ拒否反応がおきてしまう方にはこれからしたの内容はオススメできません。
大丈夫でよいざカモンという勇者様だけスクロールしてご覧ください。
























ところで、皆様は「カメムシ」という虫をご存知でしょうか。
そうです、学校の清掃時間帯とかにたまに床に登場し、異常なまでの臭気を振りまきクラス内を阿鼻叫喚の渦に叩き落す、緑だったり茶色だったりする、アイツ。

カメムシ

参考写真:カメムシ
カメムシ(椿象、亀虫)は、カメムシ目(半翅目)・カメムシ亜目(異翅亜目)に属する昆虫のうち、カメムシ科など陸生昆虫の総称である。標準和名を「カメムシ」とする昆虫は存在しない。悪臭を放つことで知られる。そこから「クサムシ」という俗称がある。(Wikipediaより抜粋)
ちなみにカメムシを捕獲しようと果敢に挑んだ勇者が素手にて奴を捕らえたとき、白かった体操着が一瞬にして黄色く染まるほどの臭気を爆発させた恐るべきカメムシの存在は我が出身小学校での伝説である(実話)

事の発端は、中条父。
晩飯時間、我が一族は「死んでも飯は皆で食う」という良く分からん信念があるのでその日もその信念に従い皆でテーブルを囲み夕食であるハンバーグを一心不乱に食らっておりました。
そんな中、尋常ならぬ面持ちで箸を置いた我が中条父。
何事ぞ、と聞くと彼は重い口をゆっくりと開きました。

「実はな、キ●タマがな…」

いきなり飯時に何を言い出すかと思えばこの野郎!と噴飯ものの単語を口にしおった中条父に当然一族は非難の抗議。
しかし彼の話は、身も心も下半身も凍らす恐ろしいものでした。

(BGM:よにも奇妙な物語のアレ)

中条父の仕事場は様々な地域に出張というかたちで常に変動します。
その日の仕事場は、地元でもおしゃれに気を使う伊達男と評判の某氏(40代)宅。
その日の仕事の内容はリフォームの関係で技術者たちを自宅に招いていろいろと作業を行うというごくライトなものだったといいます。
しかし、伊達男氏の自宅には、もう1つ恐るべきいわくがありました。
というのも、彼の自宅はちょっと山陰に入る、いわば日当たりの悪い場所。
それがあだとなったのか、寒い冬を温かい断熱材の中ですごし春になっていっせいにふ化をした「カメムシ」により、外壁にもカメムシ、廊下にもカメムシ、風呂場にも子ども部屋にもリビングルームにもカメムシ、というカメムシ大発生による「カメムシ屋敷」と化してしまったのです。
カメムシが大量におりますから当然屋敷の空気はどことなくカメムシ臭。うっかり廊下に一歩踏み出したらカメムシを踏んでいたということも決して珍しくないという、まるで梅図かずおの世界。
だからこそ換気のいい家へリフォームしたかったのかなんなのか、リフォーム完成には伊達男氏家族の期待を一身に背負っておりました。
そして中条父をはじめとする職人を迎える時間も近くなってきたところ、伊達男氏はいつものようにおしゃれに気を使うべく風呂へ入っていきました。
まだ昼間、太陽も高くその日は穏やかな気候。風呂に入りつつ鼻歌の1つも自然に出てきそうなすがすがしいひと時を彼は過ごしたに違いありません。そう、風呂を出るまでは…。
職人が来る時間もせまってきたので、彼は洗い立ての下着とスーツに身を固め、意気揚々とリビングに現れました。
職人たちにお茶やお菓子を振舞い、リフォームの話題も佳境に差し掛かった頃。
突然伊達男氏の体が弾かれたように飛び上がりました。
驚く職人、蒼白な伊達男。

何かおかしい
何かがおかしい
つーか

何かがブリーフの中にいる!!

恐怖のあまり顔を引きつられた伊達男氏は、職人の前にもかかわらず自らのズボンを引っぺがし始めました。
狼狽する職人、必死の形相の伊達男。
そしてブリーフに手を突っ込んだ伊達男氏が叫びました。

カメムシが!!

そこで事態は急変しました。
なんと伊達男氏のブリーフにはカメムシが潜んでいたのです。
おそらく洗濯の最中にくっついてしまったのでしょう、そうとは知らず伊達男氏はブリーフを履いてしまいましたINカメムシ。
カメムシもそのままおとなしく履かれたままになっておりませんでした。
なんと、こともあろうに伊達男氏の「ゴールデンボール」の裏に移動、そのがっしりとした足を柔らかいゴールデンボールの裏に食い込ませ、「我、ここにあり」といわんばかりに自己主張を始めたのです。
当然ゴールデンボールは男性諸君の最大の急所の1つ。
そこに、いわば鋭利な突起物が刺さっているような状態ですから伊達男氏は悶絶しました。
なんとかカメムシを取り出そうとするも、カメムシ臭にむせ、カメムシを取り出すということは職人たちの前でゴールデンボールはおろか珍子まで出さねばならぬという事態もあり躊躇しきり。
しかしカメムシ地獄の抱擁は更に激しさを増し、このままではゴールデンボールから流血という大変恐ろしい事態も考えられるようになる始末。
伊達男氏、意を決してカメムシもろともオープン・ザ・珍子、とカメムシを捕らえた指先に力をこめた、まさにその時、

ぐしゃり

硬いものがはぜて潰れる、嫌な衝撃と耳障りな音。
そして続く、伊達男氏のものすごい絶叫。

力を入れすぎたため、カメムシが潰れてしまったのです。ぷちっと。
だがしかし、カメムシの恐怖はそれで終わりませんでした。

伊達男氏、ゴールデンボール丸出しで悲鳴を上げてます。
「熱!!!!熱い!!!」
あわてて職人集がコップで水をもってきて伊達男のゴールデンボールに振り掛けてやると、なんだかゴールデンボールが真っ赤になって通常の2倍のサイズ。そしてゴールデンボールを押さえてのた打ち回る伊達男。
潰れたカメムシから立ち上る、この世の終わりのような臭気。

まさに地獄絵図。

後で知ったことですが、カメムシが例のにおいを噴射するときに一時的に高い温度を発生させるのだとか。
その温度、実に180度というから驚きです。
つまり、潰れたカメムシが最期に発したガスが伊達男氏のゴールデンボールを直撃、180度もの高温で炙った、というわけです。
つまり、

ザ・焼きゴールデンボール。

なんと恐ろしい。


食卓の空気の温度が2度3度下がった気がしました。
自分にあるはずのないゴールデンボールが痛くて仕方ない気分です。
カメムシの未知なる能力にも驚かされたが、何よりも気になるのが、
伊達男氏、その後病院に言ったらしいのですが医者に「どうしましたか」と聞かれて「カメムシにゴールデンボールを焼かれました」と答えたんだろうか、ということ。唯一の救いはカメムシの脅威が珍子まで及ばなかったことくらいです。
そして何よりも、今後ハンバーグ食うときに一族皆ゴールデンボールを思い出さねばならぬのかということ(泣)
「でも、ミートボールじゃなくて良かったじゃないですか」
と言ってくださった勇者の言葉に頬を濡らす日々です。
どこまでもドリフ体質なオブサワ一族。
そういえばドリフにパンツの中にうなぎとかタコとかいろいろぶち込むネタがあったような気がしますが、アレ、実際やってみるとものすごい死亡遊戯なんだろうなと再びあるはずのないゴールデンボールと珍子が痛痒くなってくるわけです。見てる分にはめっちゃ大爆笑なのにな。
そんな自分はパンツにが混入した恐怖の思い出あり。
ええ、見事にゴールデンボールと同等の部位を刺されましたことよ(死)
これだからドリフ人生は!ドリフ野郎!!とセルフSM。

ゴールデンボール事件

そして「伊達男」と聞いてアルベルトさんしか思いつかなかった自分に欝。


謎の小話発掘

「あー、やっぱり砂漠は日差しが強いねぇ。外に出ても車ん中にいても気温がまったく変わらないとくらア」

「当たりめーだァ。このポンコツパト車はただ今絶賛エンスト中でエアコンは愚かエンジンすらかからねえってんだ」

「で、とっつあん?さっきから必死にエンジンと格闘しているけど守備はいかほど?」

「馬鹿、こっちは専業警官だ、車のエンジンのことなんか分かるわけないだろうが!」

「わわっ、駄目よただでさえバテバテのエンジンをスパナでぶん殴っちゃ!え、ちょっと、このネジどこから落ちたのしかも2つも!」

「うるせえ!日本のテレビはこうやって直すのが流儀なんだよ!」

「それっていつの時代よ」

「知るか!…おいルパン、そろそろ無線でもGPSでも、とにかく何でもいいから次元たちに救援を求めるとかしろ。なんかあるだろ隠し持ってるやつがよ!俺ァこんな砂漠のど真ん中でお前と日干しになって心中なんざ死んでもごめんだからな!」

「あるわけないでショ!アンタ、俺の服全部ひん剥いて隠し武器から、針金から、カワイコチャンの名前、住所、バストサイズチョメチョメの具合等々を明記したマル秘手帳までぜーんぶ没収したじゃない。おおいやだいやだ俺のプライバシー大侵害。セクハラで訴えてやるーって感じだっての」

「なーにがセクハラだ馬鹿モンが。お前のマル秘手帳のほうがよっぽどわいせつ罪だ。…しかしまいったな、携帯は当然通じないし、通信機みてぇな物を用意している時間もなかったからなあ。丸腰同様だ」

「まったく、とっつあんの無謀さには度肝を抜かれるよ。こんな偏狭の、しかもナチス真っ青な恐怖政治を軍が平然と行っているような国にわざわざ日本からパトカーまで持ち込んでまで俺を追い回してサ。国際問題どころの話じゃねえっての」

「うるせえ。そもそもお前がこんなろくでもねぇ国でろくでもねぇ盗みを働くからこんなことになっただろうが。ちったあ盗む場所を考えろ!この国じゃあお前、発見次第射殺指令が出てるんだぞ。逮捕しにきた俺までもが追われる羽目になったんだ、畜生、腹減った!」

「だからエンジンぶん殴るなっての。こういう時にはさ、もーキャンプに来たとでも考えて面白おかしくすごした方が心安らかじゃない?」

「目の前は見渡す限りの砂漠。道もなければ当然通る人も車もトカゲ一匹すらいねぇ、しかも食料も水もたいして持っていないのに外気は絶望的に暑いと来た。こんな状況で面白おかしくすごせるほど、俺はお気楽じゃねーぞ」

「ま、なんとかなるっしょ。はー空が高いねえ、見ろよとっつあん、でっけぇ鳥が飛んでるぜ。あいつで巨大フライドチキンとか作ってみてーなぁ。何人前取れると思う?」

「俺はお前のそのお気楽すぎる頭ん中かち割って中身を醤油で煮込んでみたいぜ。…戯言はいいから、ちったぁお前も考えるとかしろ!」

「へいへーい分かりましたよ警部殿。まーったくお堅いんだから…あっ」

「どうした」

「そうだよそうそう、ねえとっつあん、ちょーっとアレ、借りますよっと」

「なんだ、アレって…あっ!コラ!お前何するつもりだ!」

「いいからいいから」

「そりゃあ、お前がこの国の大統領宅からかっぱらったお宝じゃねえか」

「このお宝ちゃんはね、実はとーってもおしゃべりな子なんですよー」

「おしゃべりってお前、これは楽器じゃねえか」

「そう。トランペットとサックス。楽器の音はものスゲェ遠くまで聞こえるからね。ここから思いっきりぶっ放してやれば誰か気付くかなーなんて。はい、とっつあんはこっちのペットね。俺サックス。渋いんだぜーこのサックスの音色はさあ」

「しかしよぉ、なんでまたこんなけったいなモン盗んだりしたんだ。つくづくお前の考えることはわけワカンネエな」

「ちえーっ長い付き合いだってのにつれないよなぁ。この楽器はな、1900年代初頭に最高の職人によって作られた世界に唯一存在するものすごいレアなものなんだよね。なんつーか、バイオリンのストラディヴァリみたいな感じ、な」

「お前に楽器の趣味があったとは驚きだな」

「んふふふ今時楽器くらい吹けなきゃ女にもてないでショ。ところでとっつあん、トランペットの吹き方分かる?」

「ああ?こんなん、ただ力いっぱい息吹き込めば鳴るんじゃねぇのか…イチ、ニの」

「ギャッ!!うわすげえ音!耳、耳に来たァ!もう、せっかくのレア楽器なんだからもっと色気あるように吹けないものかねえ」

「馬鹿いえ、ここはコンサート会場じゃねえ!今俺たちに必要なのは救援だ!あの地の果てまでこの音を届かせてやらなきゃなんだろうが!」

「そりゃあそうだけどさあ、いい感じに太陽も傾いて雰囲気ムンムンな情景なんだし、ここで優雅に世界最高楽器の音色を嗜むっていうのも、なかなかオツだと思わないかい?例えばこんな感じで、サ」

「なーにを寝ぼけたこと…ん、この曲は」

「キャノンボール・アダレイの代表作、「Cannonball's Bossa Nova」。あれ、とっつあんもしかしてジャズには明るいのかい」

「昔、ジャズ喫茶がはやった頃に友人に誘われてちょっと…な。あの独特な空間に若ぇ頃はよく通ったものだ」

「へえ、意外意外。しっかし若いころとはいえとっつあんがジャズとはねェ…ブッ…あっはっはっ!似合わないのにも程があるっての!」

「うるっせえ!この!」

「ギャッ!!だからその衝撃波みたいな音を耳元でやるなっての!鼓膜が蝶チョみたいに吹っ飛んでッちまう」

「自業自得だ、馬鹿者」

「あーあ、人がいい気分で吹いていたのに台無しだぜ」

「…で、次は?」

「へ?」

「次の曲だよ。他にも吹けるんだろ。何でもいいから、景気のいい奴をやれ」

「どうしたの急に。そりゃあ吹けっていうなら吹くけどさあ」

「何か疲れた。一日くらいの立ち往生でも死にはせんだろう。この不愉快な状況を少しでも緩和するために有効な手段だと思ったからだ。吹け」

「あーらら。…ま、いいか。俺様ソロステージにとっつあんが観客なんて状況、滅多にないもんね。さあさあお客様、リクエストがありましたらお申し付けくださーい。情緒豊かな音色を、このすばらしい景色と共にお楽しみくださーい。なーんちゃって」

「そうだな。昔三軒茶屋のバーでよく流れていたデューク・エリントンあたりの曲なんか、俺の好みだったな」

「OK。では彼の名曲の中から、『A列車で行こう』を」

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なんかネタ帳から発掘された小話をひとつ。
ちょうどこの頃えっちょんさんのサイトでお祭りやっていて、1枚のしつけたのにもかかわらず更にのしつけられまいかとネタ出ししたとき、たまたまシチュエーションが「トランペットとサックス」「パト車」「砂漠のサンセット」と候補を上げていたらこんな感じに落ち着いた、らしい。
イラストの下書きは無駄にしてあったのでそのうちアップしてみようと思います。しかしつくづく車とルパンたちの組み合わせが好きだ。さっそくパト車模型をひっくり返してデジカメでがんがん撮影している自分。
そしてこの頃大野雄二トリオのCDをがっつり手に入れ、自分の周りでジャズフィーバーが加速していた時期だったからなんか無性に楽器が描きたかったらしい。サックスの音はエロスです。ジャズは本当にエロい音楽だと思う。ジャズについて語るのはイラスト上げたときに妙な方向に濃く語りたいな。

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ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか。
オブサワ、実に、実にン年ぶりに3日以上の完全な休日をゲットして楽しんでおりました。もうない。もう絶対こんなチャンスねぇと思うくらい、なんだか仕事する日々です。これだから野良は!
それでも一般的なGWを一般的に楽しんだので良しとします。安曇野でわさびソフトも食ったサ!ちゃんとわさびの味がするので大変お気に入りのスイーツ。関東からきた友人たちとツレも楽しんでいたようで何より。
次は都内にジャズライブにでも行ってみたいと野望ふくらむ春の夜。



Profile

オブサワ
二次三次問わずオヤジジジィ大好物な困った人です。更に流血と被虐、縛りに萌える駄目な人です。実に注意。
●本拠地叫び穴
●連絡・感想・果たし状は1kangetu★cside.ne.jp(★を@に)
●話題の内容により注意を促すアイコンをくっつけたりします。各自自衛をお願いします。

流血やら縛りやら被虐やら不吉な話題注意


ホモやら乳やらわりとアレな不健全な話題注意

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