背水の陣とおデートの話その2
締切直前のラスト原稿きれっぱし。
多分最大の不吉なところがこの程度というのが実に口惜しく感じる外道な自分です。いつものことか。
さすがにいろいろと首が絞まってきたのでちみっと篭ることにします。
あと6枚で原稿は終わるんだけどその6枚がな、馬鹿みたいに面倒で誰がこんなん企画したのかあああ貴様か、この、馬鹿!と鏡に向かって叫んでいる生命体が1匹いるよ!
それと、原稿終わったら無料配布で油取り紙とか配りたいよなあと恐るべきゴッドハンドを持つ器用大名人やまぐっちと企画してみたりしております。
油取り紙入ってる紙ケースになんかシルエットで連中が追いかけっこしているようなロゴ作って印刷とかしてみたい心持。
よかったら大阪のイベントでもらってやってください。スペースナンバー分かったらイベント参加とかその辺のオフラインページも地味に作ってアップしよう。
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間が空いちゃったけど、先日の旅日記の続きとか書いちゃうよ。
東京へ出かけたのち、次におデートした話題です。もうね、なんだかもう、ドリフ人生(大泣)
●ぶらり安曇野地獄変
オブサワんちは信濃の国の田舎にあるんだけど、たまたま同郷で壮絶ご近所だったstickyfingersのreniさんと遊んでいただいておりまして。
最近我が家に突如来襲した「ガレ」の照明があるんだが、その話題をしたところreniさんが見てみたいとおっしゃられたので、オブサワ家にご招待いたしました。
・参考 ガレ瓶
こんなものが座敷の床の間に鎮座しているのだから大変恐怖である。お盆の時期には盆提灯と共に煌々と光っていること請け合いです。ばあちゃんがいきなりオラも買うさだ!と通販雑誌に載ってたこれに恋焦がれて、しかもあの人金持ちだから容赦なく買っちまってこの様だというからたまりません。
ゆかたでご来訪いただきましたreniさんをbB子にてお迎えに参上し、自宅にお連れしてくずきりとか出したりしつつ会話したりガレ見たりして、その後は本日のメインイベンツである「安曇野」へレッツおデート。私の恐怖運転で峠を越えるぜ!の巻でした。ブルブル(ソレが後にえらいことになる)
安曇野っていうと、しょっちゅう殺人事件が起こったり(火サス)するようなイメージが強そうな感じなところだが、美術館とか多くて、しかもまたマニアックなものがいろいろ見れるので大変重宝している場所。
しかも私らが愛して止まない美味甘味処とかもあって、普通に生活圏内なのでいろいろとご案内できるはず、と思っていたのに早速道に迷った方向音痴な自分ときたら。
街中をふらふらしつつやっと目的の甘味のお店に到着、早速お昼を食べるぜ!と席について料理を注文。
料理が来るまでreniさんがこっちに来るとき電車の中で書いたというラフを見せてもらったよ!もうね、すげえの!これ、今reniさんが主催しておられるお祭りに参加したらいただけちゃうっていう素敵絵のラフといいます。ラフだけでごっつあんです!ゴチになります!と叫べるクオリティに早速その辺に血だまり作れちゃった自分の節操なし。
料理で腹を満たしつつ、東京道中の話やキャラの性格や設定などの濃い話題までいろいろと語らせていただきました。ウッフー!たまらん。
その後、このお店で一押しの甘味である抹茶生大福と新作のココナッツ生大福をゲットし、よっしゃあ次は大本命のあれだ、私が愛して止まない「ジャン・ジャンセン」美術館へご招待!あの独特の気持ちの悪い色と恐るべきかっちょええデッサン線に酔いしれて酔いしれすぎて悪酔いするのだグハハハと閣下っぽく笑いつつ、いざ出陣と店を出ようと車を走らせたところで事件発生。
ゴリッ
ゴリッて言った、絶対今ゴリッていったぁぁあああ!!!!と車内でパニックになる我々。
ビビッて車をバックさせ、ま、まあいいかとりあえず行くべと先に立ち寄りたかった銀行へ行くためにルート変更。
すました顔しつつ内心暴れ太鼓が鳴り響く中、全身から汗やら汁やら吹き飛ばせている褌一丁の男の群れがせいやせいや言いながら神輿担いで走り回っているくらい動揺してた。どんなだ。
銀行につくや否や車から飛び出して、さっき「ゴリッ」って言った場所を確認したらば、もうものすっごい凹みありけり。
うおおおおおおおお!!とその場で倒れ伏して雄たけび上げる女1匹。
そう、店の出口、丁度運転席から見えにくいところに不自然に飛び出してた縁石の出っ張りがあったのね。
そいつがこう…ゴリッと私の愛車bB子の横っ腹をえぐっちゃってだな。
うわああああああああああ!!!なんたる!失態!よりにもよってreniさんの目の前で!この馬鹿!羽虫!と罵る罵るセルフSM絶好調。
しかしそこでもがいてても仕方ないのでまずはジャンセン美術館行くべということになりました。そして再び迷う駄目地元民オブサワ。
なんとか、なんとか見覚えがあるだろう地点まで車走らせてきたのですが、よっしゃーここで駐車場に止めてだな、あ、あれ、なんで美術館の周りにチェーンが張り巡らされ…えーと、入り口が鉄板で閉鎖されているように見えるんだが、えーとこれはもしかして
休☆館★日
ああああああああああああああああああああああああああ
あれですか、前回長野の町でreniさんと美術館おデート敢行したら見事に休館日だったあの日の実に再来です。
なんてことだ我々の美術館休館日のヒット率は異常、100発100中です、つーか休館日くらい確認しろ自分!車半壊までさせてその結果がこれか!ギャアアア(悶死)
動揺しまくった状態ですぐそばの喫茶店に駆け込み、お店の人にうっかりジャンセン美術館、閉館しちゃったとか言いますかと聞いてみた我々。
なんかねーものすごい勢いで当館は閉館いたしました長らくのご利用ありがとうございました感が駄々もれている封鎖の仕方だったから本気で腰が抜けそうだった。あたしの心のオアシスが!!あのキモイ色が見れないなんてイヤアアア!と車内で雄たけび上げていた自分自重。
がっくりしつつケーキなどを頂き、その場で燃えと萌えに関する話題で活力を取り戻した自分たち、気を取り直してならば次はと近所にあるガラスアートのミュージアムへ行ってみた。
そこにはエミール・ガレの美術館も併設していて、ガレのいい感じぶっ飛んだガラスアートの世界を堪能しようではないかということになったのな。
ガレのガラスアートは、年代を追っていくごとにいい感じに病んで行くのが見て取れて、気持ちが悪くなりそうな凶悪さの裏にものすごく繊細でしかしエネルギッシュなものがあふれていて実に楽しいのです。日本の文様やそういったものを心から愛していたらしく、色使いやモチーフにものすごく日本を感じたりしてなんかすごく落ち着くというか和む。
遺作になったタツノオトシゴをあしらった花瓶なんか、花生けたら即座に枯れちまいそうな負のエネルギーに満ちていて実に素敵です。
どんな方向であれ人をひきつけて離さないパワーを持つ作品に触れることは大事だと思った。もううへうへしながら二人して展示ケースに張り付いていたよ。
その後、ガラス工芸品を見て回ったり、風鈴鳴らして遊んだり、ガラスペンの前で二人そろってびくとも動かなくなって見たり、つかガラスペンがなあ、あれはいい、あれは美しいだけじゃなくて壮絶に書きやすかった。
書き味が鉛筆に近いのヨ!インク補充しなきゃならなかったり常にそばに水が必要になるけどでもものごっつ書きやすかった。あれほしい、いつかごっそり買いだしに行く。そして多分盆暮れに遊びに来る漫画家志望の甥っ子(11)に破壊されるんだ(悲しい末路)
さて、ガラスを堪能した我々、このまま長野県を縦断して上田のほうまでreniさんを送り届けようとbB子(満身創痍)の尻に鞭打って走ることにいたしました。うん、上田のほうがまだ道分かるよ!超生活路だもん、おかしいな安曇野だって本1冊買うためだけに平気で訪れる町のはずなんだがこのスットコドッコイ方向音痴!
道中車内でマッシブなアメリカ製の馬鹿車に対する熱意と萌えと燃えをかたらせていただきました。
もうね、本当になんというか向こうの国の車に関する考えは簡潔且つダイナミック、一言で言ったら馬鹿で愛すべき連中です。
たくさん存在したらやばいけど数台だけなら愛せるそんな馬鹿車とかもうね。
コンボイとかお前らどうするんだよそれ、もはや建物か!というビッグサイズだもんな。
曲がろうと思って曲がれないし、ならば丈夫に作っておけば障害物をふっ飛ばしちゃえばあら簡単、曲がれるどころか邪魔なものまでオールクリア★みたいな駄目な方向へのいさぎよさとかどうしてくれよう愛してる。
リムジンも長くしてしまえ限界までとまるでテレビチャンピオンのような感じで伸ばしたり横に広げたりして作っちゃったり、本当フリーダムだ。
いいなーこういう馬鹿車だからこそ、ルパンさんたちが乗り回してたらより一層馬鹿はえるだろうなあと垂涎しておりました。祭りが楽しみで仕方ない。その前に自分もなんか描きたいのですがいちいち脳内で不吉なアクション繰り広げているのでページが加算されすぎないようにどうにかしないとそれこそ切腹ですヒィィ。
そんな、なんかもういろいろとぼろんぼろな状態ではあったものの、なんとか駅にreniさんを送り届け、その日は終了いたしました。
次こそは、今度こそはちゃんとジャンセン美術館にご案内するからああああ!!!とreniさんに泣いて縋りたい駄目な奴でした。ほんとう申し訳ないです。この屑!自分の屑!
そんで後日、このべっこりへっこんじゃった車をどうしたものかと頭抱えていたところクライアントの一人が俺ッちが知ってる板金屋に話しつけといたから安くやってくれるよーとうれしいお申し出がありましたので嬉々としてそれに乗り、やまぐっち連れて車を持っていきました。
やまぐっちは帰りにアタシを拾って帰るというそれだけの使命のために引っ張り出されちゃったといいます。ごめんありがとう。ついでに君の方が運がいいからという理由でサマージャンボ宝くじまで買わせちゃってごめん。自分が買うと300円すらも当たらない運の悪さです。すごいぜここまで運悪いのもな!泣
それはともかく、板金屋さんなんだが。
なんかねー見た目893風な人だけどいい人だから平気よーとおっかないこといわれてたんでびくびくしながらお店に行ったらご不在で、じゃあ飯先にとるかと近所のかっぱ寿司で腹を満たしつつ再び来訪してうわさの893風のオーナーさんとお会いしました。
うん、ゴリラ系イケメンで実にはあはあした。ヤッター!とか思った自分自重。
そんなゴリケメン(変な略にすんな)なオーナーさんに車のヘコミを見せたところ、「結構…やっちゃったっすね」とか言われてあああああと頭抱える自分。
でも懸念していたドア交換もしなくて何とかすんだし、下部パーツはとっかえが必要だったけど中古車から取れば安く仕上げられるっすよ!とニコニコしながら提案してくれたゴリケメンオーナーに飛びついてしまいたい衝動を抑えつつお願いしマースと車預けてきて。
で、おととい車戻ってきました。やったー!3年前くらいから前方についてた引っかき傷も綺麗に塗装してもらっちゃった!
もうつやつやの新車みたいなbB子がそこにおりました。ガッツポーズです、自分でへこませて11万の出費だったことを差し置いてもこれはうれしい。
だが恐ろしいことに早速明日片道2時間の道のりを走ってクライアントのお家へ丁稚に行かなきゃならないってことだな。
これでまたどっかにぶつけたなんていったらしゃれにならないので十分気をつけて行きたいと思う。ガクブル。
そんな感じのデート祭りでございまして。
人と会うのが大好きな自分、6月7月は実に潤いました。原稿もはかどるってものヨ!
そして8月はさらにさらにおデートが控えているので実に楽しみです!あの人にあえるのヨーー!!とかもうね、もう楽しい。
調子に乗って今後も暇さえあれば街に出てアタシと遊んでーとか叫んでそうです。良かったら遊んでやってください、当人ブログのノリとまったく相違ない駄目な人類です。
後ほど追記で拍手のお返事をさせてくださいー!
拍手、ありがとうございますv
2008/07/30(Wed) 14:56:10 | 叫び