叫び穴★日記兼最新ギャラリー魔窟

●オンデマためし刷り印刷を依頼してみたよ
最近印刷所を探していろいろ資料請求とかしまくっていたんだけど、その中でためし刷りできるよーってところが何個かあったので意気揚々と依頼してみたんだ。
その中のひとつが刷り上がりを戻してくれたのでレポってみる。


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○依頼原稿情報

本文
1.グレースケール600dpi　グラデ処理バリバリの黒い原稿
2.上記と同一の内容で、グレスケ→モノクロ２値に変換したもの(モノクロ2値1200dpi/ハーフスクリーントーン/線数100/角度45度/網点形状円タイプ)

表紙
全面的にベタ入る、印刷泣かせの危険なデータを３種ほど

○出力した紙

本文
・キンマリSW90kg
・キンマリSW110kg

表紙
・アートポスト180kg
・新シェルリンNプレーン180kg
・シェルルックNツインスノー180kg

表紙･本文ともにオンデマンド出力

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今回使った印刷所は、出力する機種が選べるんだ。
グラデーション多様のグレスケ原稿なら「新機種」
モノクロ２値でドット化しているもの、またはオンデマ特有のてかってかになるトナーののりをどうにかしたい場合は「従来種」
こんな感じで選んで使ってね、ってあったからさ
おんなじ内容の原稿ですり分けてみたんだ。もともとグレスケで作った原稿なんだけど、いろいろいじくって２値にて一番全うに変換できたデータを別に作って依頼してみたのだよ。
グレスケは新機種、２値は従来種で。
結果的には、自分はオンデマ特有のてかっとするベタが結構好きだから新機種のほうが好みだった。
グレスケで鬼のようにグラデかけるから、グラデーションジャンプという現象が起きると結構悲しいのよ。
なんというか、段々になっちゃうのねグラデーション部分が。
それがないといいなーって思ってたんだが新機種はいい仕事してくれた。
２値のほうも割りとはっきり出力されたんだけども線がふとまったかなあ。
わずかだけどグラデジャンプが見えた。無理やり２値にしたのもあるからこれは自分のせいでもあるな。
従来種のは確かにトナー感がない。一見オフ。色は黒めだったから新機種の奴より黒々しく見えた。
ここら辺は好みかもしれない。使った紙はキンマリの白、ようは普通の上質みたいな紙だったから黒!白!みたいな対比になるもんで余計に黒いように見えたんだろうなあ。気になる人はクリーム系の色ついてる紙選んだほうがいいかも。
でも恐ろしくきれいに出力されたと思う。オンデマすごいな!トナーの盛りとか光にかざさない限り気にもならん。

そんで表紙。
アートポストは表紙紙の代表的なものだから一度は確認しておきたかった。
よりにもよって半分真っ黒というデータぶち込んだからな、トナーハゲがあっても仕方ないとは思ってたんだよ。
いやいやいやいや気宇だった、ぜんぜんはげない。爪で引っかいてもびくともしなかった。
しかもムラなくきれいに出たなー!これならまったく問題ないわい。発色も原画に忠実だし、PPかけちゃえば強度的にも問題ないと思う。これはうれしかった。オンデマは赤の発色が弱い・暗く沈むって聞いてたから結構びびったんだよね。赤沈むと赤い人困っちゃうからあの人赤いし笑
ちなみに黒はまったく盛らなかった。これは驚いた。自分の癖で黒の上にしょっちゅう赤やら青やら乗っけてリッチブラック化させるから絶対主線部分とか盛りまくるとおもったのよ。
超フラット!これはありがたい。PPかけたらさらに目立たないはず。
ただ紙を折ったところはさすがにトナーはげるかも知れないな。
背表紙のところは気をつけたほうがいいかもしれない。ここもたぶんPP貼れば解消だと思う。

次はシェルリン。
これはきらきらした紙の代名詞みたいな紙だよね。普通に使うときらきらしてとてもファンシーかつかわいいイメージになる。
という紙をあえて不吉極まりない表紙データで出力するひとりSM。
ちょっ…これは…
全体的にやっぱり黒い表紙なんでトナー乗った分きらきらは死んでるんだけどさ、しかしところどころきらきらってしてて大変不吉。
おかしいだろ…ファンシーかつかわいらしい紙で刷って余計に不吉とかおかしいだろ…。
全体的に青を基調とした色合いだったせいもあって、きらきらがなんだか本当に不吉な色合いになってしまったといいます。
うーあーこええーー!でもこの発色は嫌いじゃないむしろ好みだ。
紙の質感が独特だからトナーはがれの心配がなければPPとかかけなくてもこのままいけそうだ。
しかしどう見ても不吉すぎる。
黒はこちらも盛らなかった。全体的に黒の発色が薄い?たぶん紙の関係で反射してるんだと思う。
かちっと黒を出すには向いてないかも。
折り目のところも問題ない。トナーハゲがぜんぜんおきないぞいいなこの紙!
ベタ多いデータはこういうちょっと特殊な紙のが安全なのかなあってちょっと思った。

最後にやまぐっちのデータ借りて出力してもらった、シェルルックっていう聞いたことなかった紙。
シェルリンの親戚って言うか、もっと目が細かいきらきら紙って感じだねぇ。白地がパールみたいな発色できれい。
背景に黄色が前面に敷いてあるデータなんだけど、きれいな発色になった。きらきらも健在。
ちょっとなんか豪華な雰囲気。
出力はわずかだけどぼやけたかな?でも許容範囲だと思う。
もともとのデータが黒い主線使ってないのもあって、盛りは皆無だった。
この紙もPP加工とかしなくてもよさそうなかんじ。
折り目のところも問題ない。トナー剥がれる予兆すらないな。
この紙ならあえてPP貼らないほうが素敵かもしれない。

そんな感じで全体的に大満足な結果だったんだ。
印刷品質こだわるならオフセットのが絶対いいとは思うんだけど、
狭い範囲の本を気兼ねなくばら撒いたりする悪さするには本当にオンデマっていいツールだと思うんだ。
これで味をしめたので謎の無料配布とかできるよなあって大変うれしいわけです。
変なグッズとかもオンデマ作れるのがうれしいやな。
できるだけ使い道のなさそうな変なものを作ってばら撒きたい野望がありますウフーフ。

あとは原稿描くだけだ。それが一番問題なのだが。
できれば１２日までに下書き片付けて安心したい、あと５枚!と自分の尻をたたくわけです。トホー!