農民戦争稲刈りの陣

稲刈りの陣

正しい稲刈りスタイル:軍手、麦藁帽子、首に手ぬぐい、割烹着かエプロン、どうでもいいTシャツとズボン、腕袋、長靴。

やってまいりました、稲刈りの日です。
今年は例年にないくらいの猛暑残暑でそんな中重い稲束やはぜかけ棒をもって田んぼを縦横無尽に走り回るのかと思うと軽くめまいがしますが、
ここで頑張っておかねば来年の兵糧が底をつくという大変な現実にこんな夜中にがさごそと朝から始まる陣の支度をしている次第。
おかげで行きたかった絵茶に参加できなかったと大変ハンケチを噛む。
そんな稲刈りなんだが、今回我々の戦力が

【普段】
大将:中条父(農業命のやんちゃオヤジ)
司令塔:母(稲を抱えて走る俊敏さはピカイチ)
精鋭部隊隊長:祖母(稲刈り暦50年以上の大ベテランで一族一体力あり)
突撃部隊:ツレ(可愛そうに毎年県外から稲刈りのためだけにドナドナされる。体力自慢)
雑魚兵:オブサワ(非力・貧弱・役立たず)

が、
【今回】
大将:中条父(腰痛)
司令塔:母(骨折と仕事のため不参加)
精鋭部隊隊長:祖母(病み上がりのためドクターストップ)
突撃部隊:ツレ(当然今年も徴収された)
雑魚兵:オブサワ(煩悩しか誇れるものがない慢性睡眠不足)

と、大幅な戦力ダウンに早くも死にそうです。
まともに動けるの、ツレと私だけかい。
そして毎年オブサワ一族の稲刈りのためだけに新幹線使ってわざわざ呼びつけられるかわいそうな男ツレは、翌日の労働のために風呂で英気を養っていたところ、代えのトランクスがたまたまドンキーでゲットしたルパン柄のものだったために突如降臨した山姥もといオブサワにより奇声とともに引っぺがされるという更に哀れな状態になっているという(鬼)


とりあえず太陽が山際から昇った瞬間からほら貝が鳴るのでそれまで死んだように寝ることにします。
続きは戦が終わってから書く事にする。

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はぜかけ

AM8:00 戦の開始を告げるほら貝のかわりにコンバインの爆音が辺りに響き渡る。
ちなみにオブサワ一族の稲刈りミッションメニューは以下の様。

ミッション1 稲をコンバインで刈り出す
ミッション2 借り出され吐き出された稲束を指定の位置に配置
ミッション3 やぐらを組む
ミッション4 稲束をやぐらに隙間なく敷き詰めるようにぶら下げる
ミッション5 稲束を敷き詰める際に落下した落穂をかき集める

・我々が出陣したとき、すでに大将の中条父が、俺はいま風になるとばかりに首都高を駆け抜ける似非イニDな連中よろしくコンバインを爆走させ敵(稲)の首を端から刈り取っている最中でした。
・遅れること30分、すっかり屍累々と化した(そして稲束になってそこらじゅうに散ってる)戦場に降り立ったところでミッション2開始指令。
・その前にコンバインで刈り取れなかった稲を鎌で刈る作業を執り行う。しかしその前に毎年恒例となるカマキリ踊りを父と子で披露。※カマキリ踊り…両手に鎌をもってかまかまと怪しく腰を回す無気味な踊り
・田んぼのいたるところに落ちている稲束(結構でかくて重い)を走り回ってかき集める。
・この段階で気温は結構上がっているんだけど風が冷たかったので死なずに済む。
・エマージェンシー!イモリ急襲シセリ、直チニ撤去セヨ(踏むから)
・その後もイモリとカエル(巨大)とゲンゴロウの妨害にあいつつも稲束をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
・ミッション3、やぐら組開始
・我が地方は、「はぜかけ」という方法で米を干しております。はぜかけって言うのは、たとえばさだまさしの北の国からあたりをBGMにいかにも田舎な風景をテレビで放映していたらまず映る稲刈りした後田んぼに登場する物干しのでかい奴に稲ぶら下げて天日干しする、そんな感じ。
・やぐら用の棒は3メートルくらいあるのでそれをひとりヨロヨロしながら運ぶ。
・やぐら組み完了。毎度のことなんだけどこの物干し台がよりいっそうワイルドな変化を遂げたようなブツを見ているとついうっかり奇声を上げてリンボーダンスとかしたくなる。
・ミッション4、稲束をやぐらにかける作業。これをはぜかけと言う。実はこの作業こそ最大の難所であり、我が軍は苦戦を強いられる。
・もくもくとやぐらに稲束をブッ刺していくなんかの儀式みたいな作業。このときひたすら脳内に流れる水木兄貴のマジンガーゼーッッット!の絶叫に悩まされる
・太陽が頬を焦がす。首もとの手ぬぐいは汗を拭くためではなく首下に入り込む稲を防ぐためのものなんだがしかし暑い。
・脳内BGMがゲッターに代わって更に悩まされる。そのうち口からぽろっと歌が出てしまい我が軍全体に感染、ゲッター祭開催になる。
・はぜかけ作業更に難航中。スクワットと重量投げを同時開催しているような作業を延々と行っているのでいい加減腕が馬鹿になってくる。
・ギャアアア!稲束をくくっているヒモ部分に一緒になってくくられた(しかもつぶされた)バッタ(巨大)を発見してびびる
・本日最大のカエルと遭遇。でかい、奴はでかい。ちょっとした漬物石くらいあると思う。奴は悠然と私が拾い上げようと腕を伸ばしていた稲束を踏み越え誇らしげに去っていった
・はぜかけ作業完了。しかし過去に完了した瞬間にドリフの家屋倒壊ネタ宜しくやぐら大崩落で一族涙に咽びいたことありけり、慎重に確認を行う
・現在の気温は32度。自分が汗の拭きすぎで不可解な異臭を漂わせていることに気がついて軽く死ねる。この時点ですでに腕は筋肉痛発生
・最後のミッション、落穂拾い。同名の有名な絵画があるがまさしくやっていることはアレと同じ。落ちた穂をなめてはならぬ、奴らは集めると余裕で1束以上に膨れ上がるのだ。ちなみに1束=米1合くらいの計算
・ひたすらかがんで落穂拾いによりすでに腰痛はもとよりそろそろ脳貧血も起きそうな状態に。なんというか、とにかく暑い。風だけは秋なんだけどなあ
・落穂拾い終了。一族先を争って風呂場に駆け込む。シャワー渋滞発生。
・シャワーを心行くまで浴びてようやく復旧。自分が着ていたぼろTシャツが汗が結晶化してまだら模様になっていることに再び死ねる
・鼻をかんだら稲穂の一部が出てきました。お前、いつのまに
・この日の打ち上げ食事会は近所で仕留めたイノシシの焼肉でした。イノシシ肉うめぇ。

写真ははぜかけが完了した後にぱちりと撮った1枚。
毎年のことなんだけど稲刈りと脱穀は人体を最大限に酷使する最強イベントなので今現在HPはほぼ0です。
とりあえず今日は休むことにする。ヒィ。

※自分メモ
今後の書きたいものネタ一覧
・危機お題11.ここは俺が食い止めるを銭さんと上谷さんとでvsテロリストネタ3枚くらい
・ゲッター関係イラスト
・21休さん系イラスト
・山田先生で危機ネタ

描きたいものが増えてきたので再び滾る予定。
その前に原稿用紙が尽きたからって昔の漫画原稿の裏に書く癖をどうにかしたい(泣)
2007/09/22(Sat) 01:19:51 | 叫び
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オブサワ
二次三次問わずオヤジジジィ大好物な困った人です。更に流血と被虐、縛りに萌える駄目な人です。実に注意。
●本拠地叫び穴
●連絡・感想・果たし状は1kangetu★cside.ne.jp(★を@に)
●話題の内容により注意を促すアイコンをくっつけたりします。各自自衛をお願いします。

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